練る子は育つ

都内のIT企業で働く28歳女性。読書、音楽、ゲームの記録

美しきRPG「オクトパストラベラー」をプレイした感想

緊急事態宣言下の4月、どうぶつの森と並行してプレイしたRPG「オクトパストラベラー」。あつ森のような平和な世界もいいけれど、もっともっと熱中してやりこみたい!と思ってたどり着いたゲームでした。グラフィックが綺麗で、音楽も美しく、キャラデザも素晴らしい。現実逃避にはもってこいの、没入感ある良質な作品だった!なんだかんだ60時間くらいプレイしてました。

www.jp.square-enix.com

*画像は公式サイトからいただいています

 

8人それぞれの物語を体験できる、二度も三度も美味しい構成

物語の主人公は8人。プレイヤーはストーリーを進行させるにつれ、8人それぞれのキャラクターを操作できるようになる。誰から選んでも問題ないが、別の街には他のキャラクターがいて、パーティに勧誘することができるという感じ(逆に言えば、ソロプレイも可能だそうだ)。私は悩んだ結果、孤高の狩人「ハンイット」ちゃんを最初に選択した。理由は、見た目が好みだったから!

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CVは甲斐田裕子さん

ハンイットをプレイしながら次の街に進むと(厳密に言えば「次」は決まっていないオープンな世界だけど、一応レベルとして「次はここですよ」というのがサジェストされる)、他のキャラクターが待っている。私の場合は神官のオフィーリアちゃん、その次は学者のサイラス先生、と、ハンイットの街「シ・ワルキ」を起点に右回りに進めた。

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公式サイトに載っていた全体マップ

面白いのが、同じ街の同じ村人に対しても、各キャラの「フィールドコマンド」によってアクションが変わってくるという点。例えばハンイットの場合は「けしかける」という固有のコマンドを持っており、村人に勝負を挑むことができるw オフィーリアの場合は「導く」で、村人を一人パーティに連れていくことができたり、サイラスだと「探る」で村人の心の中を読めたりする。ただし、それが成功するかどうかは各キャラのレベル次第。作業ゲーになりがちな「村人に話を聞く」アクションが楽しくなってくるところが面白かった。キャラによって発生するイベントも違うので、同じ街だとしても見え方がガラリと変わるのも新鮮だった。二度も三度も美味しい感じ!

 

ちなみに各キャラそれぞれ4章まであるんだけど(つまり8人×4章=32章)、1章1章は分量的には重たくなくて、ストーリーをちゃんと見ても1時間くらいで終わる感じ。一人一人のストーリーの「内容の」重たさは全然違って、商人のトレサちゃんは「自分探しの旅」的な、特に目的のないwハッピーな旅だし、一方で踊り子のプリムロぜちゃんは「仇を打つ」ドロドロに暗い旅だしで、物語のテンションの高低差がすごい…。

 

美しく幻想的なグラフィックとサウンド

最初に魅せられるのは、ドット絵を基調とした美しいグラフィック…!

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海と雪の煌めき

個人的には、太陽の光を浴びた海や炎に照らされた雪の、キラキラした演出がとても好きだった。今でこそ映画のように綺麗なゲームなんてたくさんあるけれど、懐かしさを感じさせるドット絵を活かしながらの描写にグッと心を掴まれてしまいました。

そして、各街ごとに異なるサウンドもよかった。哀愁に満ちた音楽、活気溢れる音楽…、その街の世界に一瞬で引き込まれるのは、グラフィックとサウンドのおかげだった。

youtu.be

 

バトルシステムは慣れれば問題なし

ターン式なのでゆっくり考える時間がある。というか結構、「どのタイミングで」「どのキャラが」「どの技を」相手に打つか、が重要になってくるので、考えないとうまく倒せないことも。というのも、本作においては敵を「BREAK」させることがとても重要だからだ。これが決まると相手を1ターン動けなくすることができ、特に強敵相手にはとても大事な戦略。ブレイクポイントをちょうど良いタイミングで削り切って、BREAKして弱ったところで強力な攻撃を打ち込む…みたいな。これが決まると超気持ちいし、一手ズレた時の残念感も半端ない。笑

物語を進めると、各キャラ別のバトルジョブを身に付けることができるので、戦闘の幅も大いに広がる。例えばハンイットちゃんは初期ジョブが「狩人」で攻撃型だけど、「神官」も身につけて回復魔法を使えるようにするとかそういうの。

強すぎる敵キャラは(最後の最後を除けば)いなくて、適度にレベルアップして、きちんとバトルジョブを使いこなして相性の良い攻撃で攻められれば問題ない感じ。

 

ただし、物足りない部分も

最後までプレイしてみて思ったのは、せっかくの8人の物語が交差しきらないこと。厳密にいうと最後の最後に「全体の謎」は明かされるんだけど、サブクエスト的な扱いになっており、攻略サイトをみなければたどり着けないような仕様。8人の旅を味わうことによって物語の中心が見えてくるという構成はとても好きなので、メインストーリーとしてきちんと用意してほしかったな、というのが率直な感想。しかも謎を明らかになる流れも(サブクエスト的だからか)おまけ程度でしかなくて、その割にラスボスはめちゃくちゃ強くて結局倒すの諦めたというw

ここまでこんなに楽しく遊べたのに、最後の最後が消化不良なのがとーっても残念。ゲームの容量とか開発の時間とかが足りなかったのかなー?

 

以上、オクトパストラベラーをプレイした感想でした。久々にRPGにグッとのめり込めて、充実したおうち時間を過ごせたよ。ありがとう。

スマホ版も出るみたいなので事前登録して楽しみに待っています。