練る子は育つ

都内のIT企業で働く28歳女性。読書、音楽、ゲームの記録

2018年本屋大賞:個人的な感想総括

2018年4月10日、本屋大賞が発表されましたね~。

大賞は辻村深月さんの「かがみの孤城」。納得です。超面白かったもん。

 

 

電子書籍化されていない、という理由で、小川糸さんの「キラキラ共和国」だけは読めていないのが悔しい。作者さんの意図だと推察しますが、せっかく売れる機会なんだから電子化してくれればいいのに~と思ってしまいます。私の場合、家に本を置く場所がないので、よっぽどのことがないかぎり電子以外では買いません。。

 

それ以外の9作はすべて読み、ブログに簡単な感想も書きました。

 

後出しですが、個人的ベスト9はこちら。

 

 

 

1位「かがみの孤城

今回の大賞受賞作。文句なし。ワクワクと、ドキドキと、まさかの展開と、読後に広がるあたたかさ。本当に素晴らしい作品でした。広く子どもたちに読んでほしい。

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2位「星の子」

本屋大賞では7位だった。芥川賞にもノミネートされていたという純文学的作品なので、賛否はわかれると思う。個人的には、読み終わったあとにザワザワやってくる違和感と、無意識の偏見への気づきと、「家族」のあり方と、…すべてが新鮮だった。

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3位「屍人荘の殺人」

本屋大賞でも3位だった。ミステリーなので読む人を選ぶと思っていたけど、上位にランクイン嬉しい。ふだんミステリを読まない人が手に取るきっかけになってほしいな。ミステリ好きとしては、王道と変化球のバランスがちょうどよかったです。

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4位「AX アックス」

本屋大賞では5位。伊坂幸太郎の殺し屋シリーズということで、ハズレなし。読書しない人にもおすすめしやすくていいです。シリーズの中ではマリアビートルのほうが好きだけど!

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5位「たゆたえども沈まず」

本屋大賞では4位。原田マハさんの美術小説。ゴッホ兄弟の生き様をメインに描かれた、重厚感溢れる物語。読むと表紙の絵「星月夜」がより魅力的に感じるし、アートに少し詳しくなった気分になれます。美術好きは読んで損なし。

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6位「盤上の向日葵」

本屋大賞では2位。今をときめく「将棋」の世界を舞台にしたミステリ。正統派・本格派で、謎が徐々に紐解けていくさまは気持ちがよかった。それぞれの、本気の勝負。将棋の知識がなくても面白く読めました。

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7位「騙し絵の牙」

本屋大賞では6位。出版社を舞台に描かれた作品。編集者・速水のキャラや社内政治の仕切り方は魅力的なものの、主人公としては掴みどころがなく、いまいち入り込めなかった。速水目線じゃなかったほうがドキドキできたかなあ、など…。

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8位「百貨の魔法」

本屋大賞では9位。百貨店を舞台した物語。やさしい登場人物が紡ぎ出す、やさしい連作短編集。正直あまり記憶に残っていない。穏やかな気分になりたいときにはいいのかも。

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9位「崩れる脳を抱きしめて」

本屋大賞では8位。恋愛ミステリ。ラノベ文体なのがどうしても私には合わず…。高校生ぐらいのときに読んでいたら、素直に楽しめたのかもしれないなーなど。

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「星の子」は個人的にはめちゃくちゃ推していたのですが、本屋大賞では7位止まり…たしかに読む人を選ぶ感じも否めない。それ以外の順位はほぼ一緒でした。

初めて、きちんとノミネート作品読んでから大賞の発表を待ったんだけど、楽しかった!個人的ランキング下位の小説は肌に合わないものもあったものの、逆にこういう機会でもないと手に取らなかっただろうなって感じ。辻村深月伊坂幸太郎原田マハの著作はけっこう読んでたので、そういう意味では発見はなかったとはいえ、やっぱり面白いんだよなあー。

あと、せっかくだから、全部電子書籍化してほしいです!切実に!!