練る子は育つ

都内のIT企業で働く28歳女性。読書、音楽、ゲームの記録

物語のある文章

 

SPURのインスタアカウントが好きです。

 

たとえばこれ!ちょっと長いけど、文章が素敵なので読んでほしい。

 

【究極の透明感を香りで ーLOEWE 001 WOMANのことー】 某ファッションエディターの方と打ち合わせをしていたら、その方からピュアで、それでいて大人の色香も感じられるとてもよい香りが漂ってきたんです。思わず「香水どこのをつけているんですか?」と打ち合わせを中断して聞いてしまいました。それがこの「LOEWE 001 WOMAN」との出合い。2016年に発売になった、ジョナサン・アンダーソンがディレクションをした初の香水です。 以来、すっかりはまって毎日のようにつけているのですが、毎日つけたいと思える香水ってなかなか出合えない。 フレグランスを選ぶときに、店頭でトライして第一印象で気に入って買ったとしても、時間が経過して、ミドル、ラストと香りが移行していくと「あれ?なんか違うかも」と違和感を覚えてしまうものもある。そうなると途端につけなくなってしまいます。 けれどこれはパーフェクト。トップはタンジェリンとベルガモットの濃密かつフルーティなノートで幕を開けるのですが、肌になじむにつれて、サンダルウッド、そしてほのかに甘いバニラへと深みを増していきます。この温もりあるラストノートがとても好きなのです。ミニマルなボディに、ウッドのキャップで温もりを添えているボトルデザインも素敵。 インスピレーションソースは「男女が迎える初めての朝」で、コンテンポラリーな見た目にもかかわらず、その香りはしっとりとした湿度やほのかなセンシュアリティも感じられます。 このギャップにも個人的にグッとくる。そういうギャップのある人になりたい……。 かつて某ファッションブランドのPR担当の方が「メゾンの哲学が一番よく現れるプロダクトはフレグランスなんですよ」と語っていたことがふと思い出されます。服にはシーズン毎のテーマやトレンドがあって、半年ごとに入れ替わる。けれどフレグランスはトレンドの時間軸が長いし、一時的な流行り廃りを超えて残っていく強さがある。だからこそメゾンのスピリットを表現しやすいのかもしれません。(編集A) #SPUR #fashion #mode #follow #spurfebruaryissue #mode #magazine

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このLOEWEのフレグランスの投稿とか、物語があっていいよね!!

欲しくなる文章。

 

「毎日つけたいと思える香水ってなかなか出会えない」のに、
この香水を「毎日はまってつけている」理由が
具体的に熱を伴って伝わってくる。

 

あとはちょっと前だけど、
この「バレンシアガのミニ財布」の投稿も素敵だった。
ともすれば鬱陶しくなる機能紹介も、生活と実感に基づいて書かれてるから、押し付けがましくなくてよい〜!

 

小兵ながら無駄のない取り口が光ります。満場一致で技能賞をあげたい。#ちい財布 の先陣を走り続ける#Balenciaga の三つ折#SmallWallet の最新カラーパレットがこちら。 長年愛用しているのは黒なんですが、待っていたんですよねこんなソリッドな色を。なにせSuicaやICOCA大サイズ。あんまり小さいもんだから、とっちらかったカバンの中の闇に吸い込まれてしまうこともありました。でも、こんな色なら大丈夫。 スナップ式の三つ折で、カードを収納するスリットが4箇所もある。お札も畳まずに入れられる。特に外付けフロントの小銭入れの裏にひっそり佇む隠しポケットが使えるヤツで、銭湯チケットなんかもささっと入れておける。「分かってるなぁ」と感心すること間違いなしです。 こぶりだけれど運動神経抜群、キレッキレの仕事をします。宇良が財布になったらこんな感じ。#PreFall のラインナップ、店頭にちょうど並び始めています。#SPUR編集G#宇良

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私、前職でカタログ雑誌の編集をしてまして、

当時のミッションはいい企画を作るでもいい文章を書くでもなく、「担当商品を買ってもらうこと」だった。

通販なんだから当たり前!なんだけど、買ってもらうのって超超難しい。

 

 

そこで大事なのは、「買ったその先を具体的にイメージさせること」だと教わった。 

「これを買ったら、こんな幸せな未来が待ってるよ(だから書いましょう)」と

買う前〜買った後のストーリーを提示してあげる必要があるのだと。

 

 

 

…というのを、SPURの投稿を読んでふと思い出しました。

どちらも物語があって、その商品の「良さ」が頭の中で自然に想像できる。

ロエベバレンシアガも、価格の問題でそう簡単には買えないんだけどさ…

 

ちなみに「価格問題」については、カタログ作りでも色々と試行錯誤がありました。。

徹底的に競合品と比較し「商品の売り」を洗い出して企画立てたりしたのだが、それはまた別のお話〜。